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2025.01.06

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春の訪れを告げる城南宮の「しだれ梅と椿まつり」

こんにちは。今回の担当は今津です。

今回は、2月18日から3月22日に開催が予定されている、
「城南宮のしだれ梅と椿まつり」の模様を、昨年の写真
でご案内したいと思います。

城南宮さんは、平安京が出来るときに、南の鎮守として創建され、
平安時代後期の、白河上皇や鳥羽上皇の院政時代には、城南宮の
隣地に鳥羽離宮(城南離宮)が造営され、院政の拠点となりました。

世界的に有名となった、鳥取県安来市にある、「足立美術館の日本庭園」を手掛けた、
中根金作さんは、「配石の素早い天才造園家」としても知られています。

城南宮には、5つの庭があり、それぞれ「室町の庭」、「桃山の庭」、「平安の庭」、
「春の山」と命名され、晩年には「城南離宮の庭」が作庭されました。

「春の山」では、枝垂れ(しだれ)梅、椿、ミツバツツジという春の草木が、
次々に開花する様子で、人気があります。また、その主役となるのは、150本以上
を数える枝垂れ梅。白色、薄紅色の花の色が、春の訪れを告げているようです。

梅には、6部咲きの「探梅」(たんうめ)、見ごろを迎えた「観梅」(かんばい)、
散り始めた「惜梅」(せきばい)という言い方があります。散り始めた数日間は、
「花びらの絨毯」を楽しむことが出来ます。

鈴なりに群生した椿の木。これだけ花をつけるのは珍しい。
鈴なりに群生した椿の木。これだけ花をつけるのは珍しい。
真紅の「落ち椿」と苔むす緑のコントラストが美しいい。
真紅の「落ち椿」と苔むす緑のコントラストが美しいい。
「関戸太郎庵」。江戸時代に、尾張の豪商関戸家に伝えられた「太郎椿」で、茶人で絵師の高田太郎庵が愛好したことでその名前がついている。
「関戸太郎庵」。江戸時代に、尾張の豪商関戸家に伝えられた「太郎椿」で、茶人で絵師の高田太郎庵が愛好したことでその名前がついている。

新年を迎えた京都では、初詣が済んでも、いろいろな祭事が待っています。

・1月1日から始まる「都七福神まいり」。京都市内に点在する七福神をめぐります。
・1月8日から12日まで開催される「京都ゑびす神社の十日戎(とおかえびす)」。
 大阪の今宮戎同様「商売繁盛で笹もってこい!」が境内に流れる中参拝します。

・1月12日に、「三十三間堂で楊枝のお加持(やなぎのおかじ)」が開催され、
 長寿を願う平安時代からのご祈祷がいまも伝えられています。同日には、
 江戸時代の通し矢に由来し、新成人約2000名を迎えた「大的全国大会」も開催。

・1月15日には各神社にて、古札を燃やす「左義長神事」(どんと)の開催。
・1月21日には、東寺にて、約1000店の露店で賑わう「初弘法」があります。

1月の祭事(催事)には、新年を迎えて、旧年をリセットして、新たな船出
を迎える準備と用意の祭事が多く行われているようですね。

今回は、今年の京都の観光をこれから準備される方に、2月の京都を彩る「梅」
についてご紹介いたしました。何かの参考になれば幸いです。

城南宮
住所:京都市伏見区鳥羽離宮町7
交通:京都市地下鉄「竹田駅」下車。徒歩15分。/ 京都市バス「城南宮東口」下車徒歩1分。(1時間に3本)
   京都駅八条口から、京都市バス19番で、「城南宮」下車徒歩3分。(1時間に1本)
            らくなんエキスプレスで、「城南宮前」下車徒歩1分。(土休日は運休)



 

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